「アベイル」と「しまむら」の違い

グループには、衣類をメインとして1430店舗を展開する基幹ショップ「しまむら」のほかに、同じく衣類を扱う「アベイル」というショップがありますが、この2つの違いは何処にあるのでしょうか?
・客層の違い
アベイルは、全国に319店舗を展開している衣類をメインにしたショップです。1996年、埼玉県さいたま市でアベイルの1号店がオープンしました。メンズ、レディースの衣料品にシューズを加えた3分野を主力にしつつ、日用品も販売している点はしまむらと同じで、商品の種類が非常に多い点も似ています。
しかし、しまむらとアベイルの違いは、「ターゲットとしている客層」にあります。
週末、久々にしまむらとアベイル覗いたけど、記事にもあるように大きいサイズで、攻めたストリートスタイルから定番カジュアルまで幅広い展開があっておもしろかった。そして、どれも値ごろ感ありすぎる価格帯。すごいです。 https://t.co/bvZBdbUzKa
— アポカリプ太郎 (@takemanantoka) 2019年5月14日
・しまむら
しまむらは、20代~50代の主婦とその家族(=ファミリー)をターゲットとし、ファミリーが日常生活のために使用する衣料品を提供することを基本政策としており、実用性の高いレディース服を中心に販売されています。つまり、ファッション性は高いのですが、若干トレンドを押さえて、日常生活に向いたアイテムを取り扱っています。
・アベイル
これに対して、アベイルがターゲットとしているのは、10代~30代で、ヤングカジュアルを中心としています。つまり「ジーンズ」を中心としたカジュアルファッションと、最新のトレンドファッションの提案を目指しています。また、レディースとメンズの品揃えにバランスを取っていて、カップルで来店した場合、男女共に満足してもらえるよう工夫もされています。
取り扱っている衣類は、スカート・アウター・トレーナー・シャツ・Tシャツ・パーカー・シャツ・靴などさまざまですが、世界中からのファッショントレンドの情報収集を行い、ファッション感度の高い商品を提供することで競合他社と差別化を行っています。
そのファッションを大きく分けると、ラフな着こなしの「アメリカンカジュアル」と、エレガントな雰囲気の「ヨーロピアンカジュアル」の2種類に分けられます。
ただ、利用者の購買価格を比べてみると、しまむらでは、1人当たりの平均購入金額は約3,000円ですが、アベイルでは約5,000円ということなので、価格はアベイルの方が少し高めのようです。
・最近の出店傾向
もともとしまむらは、郊外の住宅地近くに出店していましたが、消費者のライフスタイルの変化にあわせて、幹線道路沿い・商業集積地への出店が進められ、最近では、しまむらとアベイルが、同じファッションモールの中に出店するケースが増えています。リーズナブルな価格で、広い世代のお客様が、おしゃれなアイテムをゲットできる利便性が一層広がったと言えるでしょう。