渋野日向子選手の、大逆転優勝から見えてくる事!

2019年9月22日:デサントレディース東海クラシックの最終日、スマイルシンデレラこと澁野日向子選手が、大逆転優勝しました。
後半からの猛チャージ
20位からのスタートとなったにもかかわらず 、最終日になって、まずは4番、さらに5番、そして6番と、3連続バーディ。これで勢いのついた澁野は、9番の第二打、ピン側に寄せて四つ目のバーディーを決めます。さらに10番は少し長めパット、これも沈めて五つ目、12番は更に長いパット、それでもしっかり決めて六つ目のバーディー、猛チャージとなった最終日、15番ではこのアプローチピンそばまで寄せ、七つ目のバーディ。これでついに首位に並びます。
その秘密は笑顔
後半の追い上げが得意と言われている澁野日向子ですが、前半の負けを後半で挽回できると信じているからでしょか、どの試合でも最後まであきらめない姿勢を貫いているようです。これはしっかりと、気持ちを切り替えられるからこそできるのでしょう。
誰でも好不調はありますから、いつでも上位をキープできるわけではありません。でもその結果に引きずらないようにしているからこその成果だろうと思われます。
これは日本のスポーツ界全体が変化していることも関係あるでしょう。
苦しい練習に歯をクイシバって耐えることが優勝をもたらすと言った従来の考え方から、体を鍛えると同時に心を鍛えて、ゆとりを持って試合に臨むことができるかどうかが勝敗を分けるのだという考え方です。
その中で澁野日向子の笑顔はさらにすがすがしさを見せています。
もちろん、笑顔だけで勝利できるなら、それほど楽なことはありません。
練習の中では苦しいこともあるはずです。ただ、多くの人の声援を受けて、それをバネにして楽しむことができる精神力が優勝をもたらしていると考えるべきでしょう
LPGAツアーでの優勝=岡本綾子以来42年ぶり
既に多くの人がご存知の事ですが、澁野日向子がプロ1年目にしてLPGAツアーで優勝したことをきっかけに、今や時の人となって新聞やニュースに登場し、脚光を浴びるようになっています。いきなり表舞台に登場したことでシンデレラガールとも言われています。
メジャーLPGAツアーで優勝した女子プロゴルファーとしては岡本綾子が初めてでした。
その後、42年間、誰も偉業を成し遂げられていませんでしたが、近年、若手の活躍が目立つようになり、LPGAの指導方法が変わってきたことを窺わせます。
そんな中で、渋野日向子が42年ぶりとなるメジャー優勝を達成したのです。
まとめ
楽しくゴルフをやることが渋野日向子の特徴でしょうか。インタビューに笑顔で答えている姿が非常に印象的です。多くの人が時代の変化を感じているのかもしれません。
必死になってスポーツをやるのではなく、精神的なゆとりをもって笑顔でプレーすれば、おのずと結果につながるという夢や勇気を、私達にも与えてくれています。
そして渋野日向子がいつも食べているお菓子までも注目されていますが、身近な存在として感じられるエピソードではないでしょうか。渋野日向子が特別な人ではなく、どこにでもいる選手なのだということ、しかし、しっかりとした練習と精神力、つまり、周りの応援を自分のパワーに変えて、冷静で確実なショットにつなげられるところが渋野日向子の実力と言えるでしょう。